高岡御車山祭の成功を祈願する保存会員ら

高岡御車山祭の成功を祈願する保存会員ら

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御車山守った先人しのぶ 高岡関野神社で与四兵衛祭

北日本新聞(2019年4月4日)

 江戸中期に高岡御車山(みくるまやま)祭の由緒と格式を命懸けで守った津幡屋与四兵衛(よしべえ)の遺徳をしのぶ「与四兵衛祭」が3日、高岡市末広町の高岡関野神社で行われた。高岡御車山保存会員らが先人に感謝し、5月1日に行う祭りの成功を祈願した。

 与四兵衛は御車山を継承する山町の一つ、二番町の若衆頭だった。1775(安永4)年、御車山と似た山車(やま)を作った近郊の町に抗議し、騒動を起こしたため捕らえられて獄死したとされる。事件後に御車山をまねた山車が禁止されたことから、祭りの誇りを守ったとして同神社に祭られ、毎年4月3日に与四兵衛祭が行われている。

 保存会員ら約30人が参加。境内の御社(みやしろ)の前で神事が執り行われ、酒井晶正禰宜(ねぎ)が祝詞を奏上した。保存会顧問の高橋正樹市長、竹田彰宏会長らが玉ぐしをささげた。竹田会長は「改元の日に祭りを挙行できるのは光栄で幸せ。先人に恥ずかしくないような祭りをお見せしたい」と話した。

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