手話通訳を交えて行われた観光ガイドツアー

手話通訳を交えて行われた観光ガイドツアー

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障害者目線の観光案内 ボランティアグループ

北日本新聞(2019年4月8日)

 障害の有無を問わず一緒に観光を楽しめる環境を整えようと、富山市のボランティアグループ「富山みみの会」(割山拓身会長)は7日、同市八尾地域中心部でツアー「富山の文化を学ぶ会」を開いた。難聴者や手話通訳者、手話学習者ら13人が散策。地元の観光ボランティアガイドから八尾の歴史を学びながら、案内時の安全確保や分かりやすい説明など改善点を考えた。

 障害者の視点を取り入れた観光案内ができるようにと初めて企画し、越中八尾観光ボランティアガイド「風の案内びと」や八尾町手話サークル「まゆの会」の協力を得た。風の案内びとの寺井實代表から養蚕や和紙で栄えた八尾の歴史、おわら風の盆や越中八尾曳山祭について聞いた後、上新町を出発した。

 手話通訳者、学習者は、ガイド4人から町並みの特色などを聞くと同時に、難聴者に内容を説明した。補聴器を使っている春山昌樹さん(40)=小矢部市=は「八尾には何度も来ているがガイドを聞きながら歩くのは初めて。新しい発見がたくさんあった」と笑顔を見せた。

 散策を通じて課題も見えた。難聴者は音での危険察知が難しいため車の往来や用水に注意が必要となる。また、地元で使われる独特な用語の通訳が難しく、予定より進行が遅れた。つえを使う高齢者や車椅子利用者にとって、坂道や階段、凹凸のある石畳通りの移動が大きな負担になることも浮き彫りになった。割山会長は「やってみて分かることがある。県内各地でツアーを開催したい」と話した。北日本新聞社後援。 

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