大賞を受賞したコヤマさんの「《絶望から生まれる希望は角笛により召喚される-このままからそのままへ-》」=アートハウスおやべ

大賞を受賞したコヤマさんの「《絶望から生まれる希望は角笛により召喚される-このままからそのままへ-》」=アートハウスおやべ

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大賞にコヤマさん 小矢部、現代造形展20日開幕

北日本新聞(2019年4月10日)

 20日から小矢部市のアートハウスおやべで始まる全国公募の現代造形展の最終選考会が9日、同所であり、大賞・小矢部市長賞にインスタレーション部門のコヤマイッセーさん(39)=本名・児山一成、東京=の「《絶望から生まれる希望は角笛により召喚される―このままからそのままへ―》」が選ばれた。5月26日まで、入賞入選の計48点がアートハウス屋内外に並ぶ。

 大賞に次ぐ特別賞のうち北日本新聞社賞が立体部門の上坂直さん(富山市)の「個人的聖域群」、小矢部市企業協会長賞は平面部門の馬見塚喜康さん(愛知)の「こもれび」が選ばれた。

 コヤマさんは武蔵野美術大油絵学科を卒業し、国内外の展覧会に出品している。作品は三角形と四角形を組み合わせたキャンパスに油絵の具やアクリル絵の具などで描き、床の鏡に絵を映り込ませた。コヤマさんは「このような賞を受賞するのは初めて」と喜び「これまでの経験や記憶、社会的な問題を表現した。面白く見たことのない作品を生み出したい」と話した。審査員は「作家の純粋な個性が見える」「今の時代に訴えるものがある」などと講評した。

 3部門に全国から232点が寄せられ、1、2次選考を経て選ばれた入選48点を対象に最終選考した。地元造形作家の加賀谷武さん、県美術館学芸員の麻生恵子さん、ポーラ美術館学芸員の内呂博之さん(黒部市出身)が審査した。アートハウスおやべなどでつくる実行委員会主催、北日本新聞社共催。

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