5月4、5日の城端曳山(ひきやま)祭が近づいたことを知らせる「町まわり」が18日夜、南砺市城端地域中心部で行われた。ことしの当番町を務める東上町の若連中が、三味線や篠笛(しのぶえ)、太鼓の音色を響かせ、伝統的な町並みを練り歩いた。
祭りで庵唄を披露する「松声会(しょうせいかい)」の会員ら10人が、ちょうちんを先頭に「まわりあい」と呼ばれる曲を演奏しながら、曳山を継承する中心部6町を回った。夜の静けさに包まれた町に粋な音色が響き渡り、軒先で聞き入る住民もいた。
東上町を皮切りに各町も順次、本稽古や町まわりを行う。6町の若連中をまとめる庵連合会長の松原正和さん(44)は「新元号で初めて行う祭に身の引き締まる思い。次の時代に良い伝統を引き継いでいきたい」と話していた。