歴史国道ウオーキングイベント「くりから夢街道ウオーク越中VS加賀源平大綱引き合戦」(同実行委、北國新聞社主催、北陸放送共催)は21日、津幡町と小矢部市を結ぶ旧北陸道や倶利伽羅古戦場で行われた。両市町の住民源氏軍と平家軍に分かれて実施する恒例の綱引きやウオークで汗を流し、倶利伽羅峠が伝える歴史ロマンに思いをはせた。
大綱引きは山頂の倶利伽羅古戦場「猿ケ馬場」で3本勝負で行われ、平家・平維盛(これもり)軍の津幡町民、源氏・木曽義仲軍の小矢部市民の各100人が長さ120メートル、重さ600キロの大綱を引き合った。
1本ずつ取って迎えた3本目を小矢部・源氏軍が僅差で制し、通算成績は7勝7敗の五分となった。矢田富郎町長は「重なる選挙戦で疲れが出たのかもしれない。来年はリベンジしたい」と雪辱を誓った。
続いて見学者を含めた約300人が加賀(5・3キロ)と越中(4・2キロ)の2コースに分かれて、歴史国道を歩いた。津幡側の加賀コースは維盛役の多賀吉一町議会議長(65)、女武者に扮(ふん)したミスつばた白鳥姫の山田寛子さん(20)が先導した。
山頂セレモニーでは、実行委員長の横井嘉邦小矢部市商工会観光サービス部会副部長、桜井森夫小矢部市長、矢田津幡町長、山田哲也金沢河川国道事務所長が順にあいさつし、両市町が共同で取り組む木曽義仲と巴御前を主人公とした大河ドラマ誘致へ結束を高めた。