5月1日の新天皇即位を祝うため、射水市内の新湊と海老江、大門の3地区で受け継がれている曳(ひき)山(やま)の格納庫が同日開かれ、祝賀ムードを演出する。新湊は4基の曳山が町内引きなどを行い、新時代の幕開けを祝う。
市内には20基の曳山が受け継がれている。新湊は13基、海老江は3基、大門は4基があり、いずれも地元の神社の秋季大祭に合わせて地区内を引き回される。
新元号の「令和」は万葉集から引用されており、万葉集を編さんした大伴家持が放生津八幡宮(同市八幡町・新湊)を創建したと伝わる。新湊の曳山は同八幡宮の秋季大祭で引き回されることを受け、13基のうち長徳寺と三日曽根、荒屋町、東町の4町は格納庫の扉を開くだけでなく曳山を出して町内を巡行させる。
東町は同八幡宮の門前にあるため、午後7~8時に同八幡宮前に展示し紅白の餅まきなども予定している。新湊曳山協議会の宮島伊佐夫会長は「のぼり旗も作り、当日は即位を祝いたい」と話す。
海老江は午前10時~正午に東町と中町、西町の格納庫の扉を開き花山を見せる。大門は田町と西町が格納庫を開放する。