営業を再開した「森きちオートキャンプ場」でたき火の準備を手伝う子どもら=27日、王滝村滝越

営業を再開した「森きちオートキャンプ場」でたき火の準備を手伝う子どもら=27日、王滝村滝越

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昨年7月の豪雨で被害 王滝村滝越に行楽客戻る

信濃毎日新聞(2019年4月28日)

 昨年7月の豪雨で村道が崩れた影響で、営業できなくなっていた木曽郡王滝村滝越地区のレストラン「水交園」と「森きちオートキャンプ場」、同地区に近い王滝川の「自然湖」のカヌーツアーが27日、営業を再開した。3月半ばまで住民の避難生活が続いた同地区。再スタートを切った同地区や村を応援しようと、雪が時折本格的に降るあいにくの天気の中、首都圏や中京圏から家族連れらが訪れた。

 王滝川の増水で小屋が流された「おんたけアドベンチャー」のカヌーツアー。この日訪れた静岡市の会社員、深沢誠一郎さん(50)は、応援しようと作ったTシャツと、知り合いの漁師からもらったシラスを持参し、運営する二宮隆博さん(44)に手渡した。

 カヌーツアーには、マウンテンバイクの催しで村を訪れた際に目にしたのがきっかけで、10年ほど前から参加している。「スポーツイベントで楽しませてもらったので、恩返しをしたかった」。昨年の豪雨災害後も避難住民を元気づけようと駆け付けた深沢さん。二宮さんは「本当にありがたい」と笑顔を見せた。

 愛知県岡崎市から親子4人でキャンプに訪れた自営業、柴田尚武さん(52)は、昨夏は村道の通行止めで利用を諦めたという。フェイスブックで営業再開を知り、予約開始日に申し込んだ。「ずっと気になっていた。利用することで応援したかった」と柴田さん。「林の中で自然を感じられるし、各区画が仕切られているのもいい」と話した。

 初日の利用者は多くはなかったものの、キャンプ場とレストランを運営する地元の合同会社「Rext(レクスト)滝越」の代表社員、倉橋孝四郎さん(34)は「ようやく戻ってくることができた。あとは自分たちの努力次第だ」と語った。

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