引き合いで激しく大行燈を壊し合う若連中=南砺市福野

引き合いで激しく大行燈を壊し合う若連中=南砺市福野

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引き合い迫力 福野夜高祭

北日本新聞(2019年5月3日)

 南砺市の福野夜高祭は最終日の2日、同市福野の上町通りで、大行燈(あんどん)(高さ約6・5メートル)を壊し合う「引き合い(けんか)」を繰り広げ、伝統を受け継ぐ若連中があふれる気迫と心意気で会場を盛り上げた。

 引き回しを終えた横町、浦町、辰巳町、新町、上町、七津屋、御蔵町の大行燈が通りに並び、若連中が威勢のよい掛け声を上げながら、相手の行燈をたたいたり破いたりして激しく壊し合った。息もつかせぬ迫力に見物客から歓声が沸き起こった。御蔵町が仲介役として引き合いを見守った。

 「引き合い」は、夜高祭ゆかりの福野神明社の神様がけんか好きであるという言い伝えを由来とし、祭りの華として親しまれている。

 3日は福野神明社春季祭礼・本祭りの曳山(ひきやま)・屋台巡行(北日本新聞社共催)があり、午前10時から中心部の通称「銀行四ツ角」で出発式を行い、神明社へ向かう。悪天候の場合は中止となる。

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