明智光秀と福井のつながりについて学んだ連続講座=5月12日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

明智光秀と福井のつながりについて学んだ連続講座=5月12日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館

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明智光秀なぜ福井に? 朝倉氏資料館で連続講座始まる

福井新聞(2019年5月13日)

 2020年放送のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の主人公・明智光秀と、福井県のつながりについて学ぶ連続講座が5月12日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館で始まった。同館学芸員が、10年ほど福井の地にいたとされる光秀の前半生について解説した。

 光秀は本能寺の変で主君織田信長を自害に追い込んだことで知られるが、信長に仕えるまでの生涯は不明な点が多い。学芸員は「光秀は美濃(岐阜県)の生まれで、守護・土岐氏一族の格調高い家柄だった」と指摘。光秀が越前に逃れ、浪人生活を送った後、朝倉氏に召し抱えられたとされる理由について「光秀がただの浪人ではなく、土岐一族だったから。そして土岐氏と朝倉氏が蜜月関係にあったからだ」と強調した。

 朝倉氏の四代孝景(たかかげ)の時代に、土岐氏と最も親密だったと説明。その証拠として、土岐氏の大桑(おおが)城下町(岐阜県山県市)にあった「四国堀」や「越前堀」、越前の笏谷石が使われている十五社神社(同)に伝わるこま犬などを紹介し、「文献は少ないが、現状証拠で越前と大桑は似ているところがたくさんある」と話した。

 講座は、同館が7月3日まで開催している特別公開展「明智光秀と戦国越前~光秀、一乗に来たる~」に合わせ企画し、約120人が聴講した。次回以降は18日、6月9、16日の午後2時から開かれる。参加無料。申し込み不要。

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