多くの観客が見守る中、熱戦を繰り広げる男子シニア重量級の県勢・黒川(中央)=グリーンパークだいもん相撲場

多くの観客が見守る中、熱戦を繰り広げる男子シニア重量級の県勢・黒川(中央)=グリーンパークだいもん相撲場

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大門で全日本体重別相撲 県勢、世界選手権出場逃す

北日本新聞(2019年5月13日)

 相撲の世界選手権日本代表選考大会「第1回全日本個人体重別選手権」は12日、射水市二口(大門)のグリーンパークだいもん相撲場で開かれた。全国大会で実績を残し、日本相撲連盟の推薦を受けた男女約75人が参加。県勢は男子シニア重量級の黒川宗一郎(アイシン軽金属)が準優勝で惜しくも世界選手権の出場権を逃した。女子シニア重量級の吉田佳子(日本大、富山商業高出)は5位に終わった。 

 ジュニア(13~18歳未満)の男女各3階級、シニア(18歳以上)の男女各4階級で、階級別に3~7人のリーグ戦を実施。各階級の優勝者らは国際連盟が10月に米国ハワイで開く世界選手権の出場権を獲得した。

 県連盟によると、世界選手権日本代表は、これまで日本連盟が国内各種大会の成績を踏まえ選出していた。スポーツとしての相撲の国際化が進む中、選考基準を明確にし、競技性を高めるため選考大会を新設した。

 開会式で安井和男日本連盟専務理事があいさつし、夏野元志射水市長が祝辞を述べた。黒川が選手宣誓した。日本連盟主催、県連盟主管、北日本新聞社など後援。

■「レベル高い取組多い」熱戦に観客興奮 
 目の前で繰り広げられるハイレベルな取組を、相撲ファンが固唾(かたず)をのんで見守った。12日に射水市二口(大門)のグリーンパークだいもん相撲場で開かれた第1回全日本個人体重別相撲選手権。来場者は「迫力がすごい」「それぞれの持ち味を生かした試合が多く、見ていて気持ちが良かった」と語り、健闘した選手たちに拍手を送った。 【本記1面】

 自身も軽量級の選手という南砺市小坂(福光)、会社員、長谷川大樹さん(22)は「レベルの高い試合が多い」と興奮気味。気合のこもった取組に刺激を受けたようで「下から攻められるような選手になりたい」と意気込んだ。

 「子どもが大学で相撲をやっている。いつかこの大会に出てくれたらうれしい」と話すのは富山市の男性会社員(42)。今回、県関係選手は2人のみの参加だったが「世界につながる大きな大会。県出身の選手がもっとたくさん出てほしい」と願う。

 大相撲で活躍する富山市呉羽町出身の朝乃山関の影響もあり、県内の子どもたちの間でも相撲人気は高まりつつある。高畑務県相撲連盟理事長は「一流選手の取組をじかに見られるのは、中高生にとっても貴重な経験になる」と言い、県内選手の競技力向上に期待を寄せた。

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