建機大手コマツは19日、小松市符津町の粟津工場で工場開放デーを行った。家族連れら約1万4千人(主催者発表)が詰め掛け、ICT(情報通信機器)を搭載した最新建機の実演などを通じてものづくりの魅力に触れた。建機が自動で田畑を耕す農業ブルドーザーが一般に初めて公開され、来場者は先端技術を使って稲作の低コスト化を図る「スマート農業」に理解を深めた。
スマート農業は人工衛星や小型無人機「ドローン」から送られる位置や地形に関するデータに基づき、建機を使って田起こしから種まきまでの作業を効率的に行うことができる。
コマツは昨年5月に同工場に「ICT建機デモセンタ粟津」を開設。通常、建機の見学はユーザーに限られており、前回は、ブルドーザーや油圧ショベルによる整地作業の様子が公開された。今回は農業ブルドーザーの実演もあり、来場者は土をならしていく力強い動きに目を見張った。
工場内の見学やミニショベルカーによるダイコンのカットショーなどが人気を集めた。粟津駅前の飲食店やJA小松市、小松商工会議所などが飲食ブースを設けた。