第九コンサートへ向けた初練習でパート分けのため「ふるさと」を歌う参加者

第九コンサートへ向けた初練習でパート分けのため「ふるさと」を歌う参加者

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氷見の第九、最初の一歩 138人練習開始

北日本新聞(2019年6月16日)

 11月に氷見市で行われる「ひみ第九~はじめの一歩コンサート」に向けた合唱の初練習は15日、市中央公民館であり、市内外から集まった138人がパート分けの後、ドイツ語の発音を学び、文字通り最初の一歩を踏み出した。 

 参加希望者はこの日までに186人に達した。7割が初心者という。ドイツを拠点に活躍する射水市出身のテノール歌手、澤武紀行さんが総監督を務める。

 冒頭、自身も参加する林正之市長が「本番に向け頑張りましょう」とあいさつ。澤武さんは緊張気味の参加者に「完璧は望まない」と述べリラックスさせた。「気軽に第九に接して。ただし主役はみなさんなので真剣に練習してほしい」と呼び掛けた。

 澤武さんのピアノ伴奏で、キーを変えながら「ふるさと」を歌い、ソプラノ、アルト、テノール、バスにパート分けした。ドイツ語も練習。澤武さんは本場仕込みの発音を交え、ホワイトボードを使って丁寧に指導した。

 最後は澤武さんら指導者が模範合唱し、参加者も歌声を響かせた。第九は初めてという氷見市稲積の理容師、加納聖(きよし)さん(60)は「地元で開催されるので参加した。歌うのは気持ちよく、楽しかった」と話した。

 練習は土曜昼に計20回行う。毎月1回は夜に補講を設け、発音などの疑問に澤武さんが答える。本番は11月17日。

 澤武さんは「熱意のある素晴らしいメンバーが集まった。音楽を通じて氷見を盛り上げたい」と話した。澤武さんはこの日、本番に出演するアソカ児童合唱団も指導した。

 制作実行委員会は舞台を充実させるため1口3千円で協賛者を募集している。問い合わせは事務局(市教委教育総務課)、電話0766(74)8211。

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