谷内委員長(中央)の説明を聞きながら、コラボレーション作品を鑑賞する来場者=県民会館

谷内委員長(中央)の説明を聞きながら、コラボレーション作品を鑑賞する来場者=県民会館

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具象・抽象、個性にじむ 県洋画連盟70周年記念展開幕

北日本新聞(2019年6月23日)

 県洋画連盟の創立70周年記念展「新時代への脈動」が22日、県民会館美術館と地下展示室で始まった。具象から抽象、油彩画から版画まで、さまざまな作品をそろえ、県洋画壇の今を伝えている。30日まで。

 この10年で亡くなった物故者を含む194人の県内未発表作を紹介。近年の公募展で入賞し頭角を現してきた若手から作風を確立したベテランまで、幅広い世代が出品した。

 剱岳や新湊漁港といった古里を描いた風景画をはじめ、カラフルな色彩で画面を埋め尽くした抽象画など個性がにじむ大作が並ぶ。117人の小品をパネルに貼り、一つの絵画に見せるコラボレーション作品も展示した。谷内徹委員長が解説し「鑑賞の醍醐味(だいごみ)は絵画を通して作者とコミュニケーションができること。作品との対話を楽しんでほしい」と語った。

 この日は開会式と祝賀会も開かれた。23日は午後1時半から、委員長経験者7人によるシンポジウムを開き、28~30日の午前10時半からギャラリートークを予定している。

 県洋画連盟は戦後間もない1949(昭和24)年に発足した。一陽会や光風会、自由美術協会など、さまざまな美術団体に所属する県内作家でつくる。同展は北日本新聞社など共催。

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