射水市の小杉まちづくり協議会は、小杉地域の陶芸家が手掛けた鴨徳利(かもとっくり)や茶わんなど"現代小杉焼"の常設展示をあいの風とやま鉄道小杉駅の待合室で始めた。射水の「陸の玄関口」を利用する通勤・通学客や観光客に地元の工芸品をアピールする。
小杉まちづくり協議会小杉焼プロジェクトチームに参加している「光生窯」(戸破)と「緑天鳳窯」(鷲塚)、「仙陀窯」(野手)、「浄土窯」(浄土寺)が出品し、待合室のショーケースに並べた。このうち緑天鳳窯と仙陀窯は、市内で昨年採取した地元の土を用いた徳利や茶わんなどを展示した。作品には各窯元の連絡先を記すとともに、小杉焼を紹介するパンフレットや看板も用意している。
小杉地域では1816(文化13)年ごろから97(明治30)年ごろまで4代にわたって「小杉焼」が作られた。同チームは小杉焼を通じた地域活性化を目標に掲げ、愛好家や地元の陶芸家らと連携しイベントなどの事業に取り組んでいる。
小杉駅待合室のショーケースは昨年、水産加工品や農産品など地元特産品のPRを目的に市が設置。同チームが市に要望し、現代小杉焼の展示にこぎ着けた。