■県西部の3団体競演
第47回ひみまつりは3日、氷見市の比美乃江公園で行われた。メインの獅子舞フェスティバル(北日本新聞社主催)では会場の芝生広場に人垣ができ、氷見、射水、南砺の3獅子舞の競演が観衆を魅了した。
今町青年団(氷見)は、獅子が抱えた酒樽(さかだる)をてんぐが知恵を絞って奪い取る「樽取り」を中心に演目を繰り広げた。青年団側の要請で林正之市長が獅子頭を振る場面もあった。
法土寺町獅子舞保存会(射水)は、てんぐがたいまつに火を付けて荒々しく舞う「大回り」など6演目を披露した。いずれも迫力満点で、軽快な囃子(はやし)とともに訪れた人を引き付けた。
坪野獅子方若連中(南砺)は、獅子頭を回す際の反動であごを動かす「しゃくり」が特徴の「鐘舞(しょうもう)」を演じた。てんぐが登場せず、獅子だけで舞う「祇園囃子」も注目を集めた。
干場光邦ひみ獅子舞振興会長が司会。ひみまつり実行委員長の林市長と勢藤北日本新聞社常務西部本社代表があいさつした。
県内外のバンドなどによる「ひみミュージックフェア」や子どもたちに人気の水鉄砲大会、キトキト氷見音頭・ひみ音頭の輪踊りなどを繰り広げ、大勢でにぎわった。