プロゴルファーの石川遼選手がジュニアを育成する「ファースト・ゴルフ・フェスティバル」(石川遼ゴルフ振興事業団主催、石川県ゴルフ協会共催、北國新聞社協力)は8日、加賀市の片山津ゴルフ倶楽部で行われた。初心者の小中学生62人が石川プロと交流しながら競技の魅力に触れた。石川プロは全国各地で同様のイベントを開いており、北陸での開催は今回が初めてとなった。
練習場で石川プロは「石川県のゴルファーがもっと増えてほしい。みんなにゴルフの楽しさを知ってもらいたい」とあいさつ。ショットや素振りに励む子どもたちに「もっと強く打ってみよう」「ナイスショット」などと声を掛けた。
「ボールをよく見て打って」とアドバイスを受けた山辺彩星(あやせ)さん(9)=中能登町=は「当たるようになった。もう少し練習してみようと思う」と満足そうに話した。
デモンストレーションでは、しなやかなスイングで歓声を浴びた石川プロ。普段の練習について質問されると、1日3~5時間かけて約600球を打ち込んでいると説明した。
「ゴルフを始めたのはいつか」と尋ねた米野凛音(りの)さん(7)=小松市=に対しては、5歳の頃にゴルフを始めてからこれまで、負けた時の悔しさを原動力に続けてきたと語った。米野さんは「石川選手でも悔しい思いをすることがあるなんて、びっくりした。私もへこたれず頑張りたい」と話した。
この後、ラウンドレッスンが行われ、加賀コースを回った。
片山津ゴルフ倶楽部の安宅建樹理事長は石川プロと会い、「ぜひまた片山津に来てほしい」と呼び掛けた。