間近でグレースウッドさん(左)の作業を見る来場者

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木彫刻キャンプ公開制作終了 作家と来場者交流

北日本新聞(2019年8月29日)

 南砺市の井波芸術の森公園で開かれている「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ」の公開制作が28日、終了した。作家たちは次々と木彫刻を仕上げ、来場者や他の作家と作品について語り合った。

 公開制作は19日に本格的に始まり、米国やイタリア、中国、ベナン、日本など9カ国の作家12人と井波の2団体が、クスの丸太から作品を作ってきた。28日、作家たちは作品に細かくのみを入れるなどし、仕上げの作業に励んだ。

 朝から雨だったものの、会場には大勢の人が足を運んだ。招待作家のパトリック・グレースウッドさん(米国)は来場者をテント内に招き入れ、のみを入れているところを間近で紹介し、会話を楽しんだ。セバスティアン・ボコさん(ベナン)は記念撮影に応じたり、ほぼ完成した作品について説明したりしていた。

 妻と孫と3人で訪れた入善町一宿の谷川但さん(70)は「会場は木の香りがとても良い。キャンプにはほぼ毎回来ており、そのたびに各作家がとてもフレンドリーだと感じる」と笑顔を見せた。ボコさんは制作期間を振り返り、「常に自分は何を表現したいのかを考えながら取り組んだ。キャンプ関係者には、とても感謝している」と話した。

 キャンプは30日に閉幕。完成した作品は31日から9月15日まで井波芸術の森公園で、9月18~26日に井波総合文化センターで展示される。

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