まんだら遊苑の「天界」エリアにある「天卵宮」

まんだら遊苑の「天界」エリアにある「天卵宮」

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立山信仰SNSで好評 立山博物館、写真撮影を解禁

北日本新聞(2019年9月2日)

 立山博物館(立山町芦峅寺)が、立山信仰の世界をモチーフにした施設「まんだら遊苑」のPRに乗り出している。「地獄」や「極楽」を再現するなど独特な仕掛けは芸術作品として扱われてきたため、写真撮影が原則できず、会員制交流サイト(SNS)を活用できなかった。同博物館は入場者に投稿してもらうことを目指し、今春、撮影を全面的に許可した。

 まんだら遊苑は「地界」「陽の道」「天界」「闇の道」の四つのエリアに分かれている。

 地獄を表現する「地界」エリアにある「閻魔(えんま)堂」は、赤い照明に照らされながら細い通路を進む。叫び声が鳴り響く壁など、お化け屋敷のようなオブジェが特徴だ。「精霊橋」は全長約47メートルで、金網越しに崖下の川が見える。一方、極楽を表した「天界」エリアでは母胎をイメージした巨大なドーム「天卵宮(てんらんきゅう)」が瞑想(めいそう)できるスポットとして人気があるという。

 立山は古来、信仰の対象となり、地獄や極楽を絵で表現する「立山曼荼羅(まんだら)」が生まれた。まんだら遊苑は立山博物館の体験施設として、1995年にオープンしたが、写真撮影は制作者の意向で認められておらず、一部を例外的に許可していた。

 今春から全面的に撮影を解禁。「地獄、天国、輪廻(りんね)転生を体験型で味わえる」「めっちゃアートやん」と写真共有アプリ「インスタグラム」などに投稿されている。

 立山観光は雄大な景色が望めるアルペンルートや黒部峡谷などが定番で、同博物館はこれまでコースから外れていた。県によると、アルペンルートは2018年度に約98万人が訪れた一方、まんだら遊苑は17年度に約2万4千人となっていた。

 同博物館の担当者は「信仰の歴史的背景を知れば、さらに立山観光の魅力が増す」と話している。入場料は400円。

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