射水市串田(大門)の櫛田神社(宮川真清宮司)は10日、境内で火渡り神事を行い、獅子と神輿(みこし)が燃え盛る炎の中を駆け抜けた。
獅子と神輿は午後6時ごろ、串田地区の宮新田、西村、牧田、本村の各集落の御旅所(おたびしょ)の巡行を終えて同神社参道前に到着。大鳥居の近くに敷いたスギの葉に火が付けられると、高さ3メートルほどまで炎が上がった。
参道の両脇に詰めかけた参拝者や写真愛好者が見守る中、真っ赤な炎の中を百足(むかで)獅子が一気に走り抜けた。続いて神輿が車輪をきしませ、火の粉を巻き上げながら勢いよく通り抜けると固唾(かたず)をのんで見守っていた観客から歓声とどよめきが起こった。
本殿前では還御祭が行われ、到着した獅子が笛と太鼓に合わせて勇壮な舞を奉納した。