稲の生育を確認する石井さん=七尾市八田町

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七尾の棚田米 4年連続最高賞

北國新聞(2019年9月13日)

 七尾市八田町の棚田で昨年栽培されたコメが12日までに、国内屈指のコメの品質審査大会「炊飯・米飯商品米国際コンテスト」で最高賞を受けた。同町の農業石井昌嘉さん(64)が栽培し、最高賞は4年連続。粒の大きさや粒ぞろいなどが評価され、石井さんは自然豊かな里山で育つ棚田米の知名度を上げようと、5年連続の受賞を目指して稲刈りに励んでいる。
 炊飯・米飯商品米国際コンテストは、コメの品質検査を行うアイホー炊飯総合研究所(愛知県豊川市)が開催しており、今回は国内各地や中国で昨年栽培された134点が出品された。コンテストの認知度は高まっており、個人農家だけでなく、JAや生産組合、企業の出品も多い。
 石井さんは「ゆうだい21」「亀の尾」の2品種、七尾東雲高生と一緒に育てた「ひゃくまん穀(ごく)」の計3点が最高の品質ランク特A賞を受けた。このうち「ゆうだい21」は、うな重などたれをかけて食べる「タレ物」にコメが適しているタレ物大賞で、最高の大賞に輝いた。すし米に適している「すし米大賞」では、大賞を逃したが特別賞を獲得した。
 石井さんは同コンテストの前身「すし米コンテスト・国際大会」の2016年開催から最高賞が続いている。
 JA能登わかば(七尾市)によると、標高約200メートルにある棚田は寒暖差、石動山の湧き水などがコメ作りに適しているという。
 石井さんは農機を入れにくい、収量が少ないなどの理由で耕作放棄地になりがちな棚田の保全、後継者育成を目的に、毎年、七尾東雲高生と共同でコメ作りを行っている。今年は地元の「本宮のもり幼保園」の園児と初めて植えた水田もあり、今月中に収穫する。
 石井さんは「全国から能登のコメが欲しいと求められるくらいに知名度を上げたい」と話した。

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