日本を代表する染色作家、芹沢☆介(1895~1984年)の企画展「~色ソメツ 心ソメツ~ 美に愛された染色家 芹沢☆介展 宗廣コレクション」が5日、南砺市福光美術館で開幕した。文字や風景などを、色鮮やかで大胆に表現した176点が並ぶ。11月4日まで。
芹沢は民藝(みんげい)運動を創始した柳宗悦と出会い、沖縄の染め物「紅型(びんがた)」を知ったのをきっかけに、染色家を志した。型紙を用いる独自の技法「型絵染」を確立。1956年に人間国宝に認定された。
岐阜県で郡上紬(ぐじょうつむぎ)織りを制作する宗廣陽助さんが、仕事の参考に収集した作品から展示。独特の書体のいろは文字でびょうぶや着物を彩った代表作のほか、うちわや野菜など身近なものを題材にした作品もある。
初日は宗廣さんが作品を解説した。観覧料は一般800円、大学・高校生500円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館、電話0763(52)7576。北日本新聞社共催。
(注)☆は金に圭