カラー野菜を使った料理を試食する女性グループの4人=中能登町ラピア鹿島

カラー野菜を使った料理を試食する女性グループの4人=中能登町ラピア鹿島

石川県 特産

カラー野菜で彩り薬膳 中能登の道の駅で試作

北國新聞(2019年10月10日)

色とりどりの野菜で特産化に取り組む中能登町の道の駅「織姫の里なかのと」が、地元産「カラー野菜」を使った薬膳料理の考案に乗りだした。カラー野菜は抗酸化物質など体に良いとされる栄養素をふんだんに含んでおり、季節ごとの薬膳レシピを提案し、11月のカラー野菜月間から試食会を定期開催する。食を通した健康づくりを推進し、特産物の消費拡大を目指す。
 中能登町内では現在、約30人の農家が赤いダイコン「能登むすめ」やオレンジ色のハクサイ「オレンジクイン」、赤いレタス「ワインドレス」など約30品種のカラー野菜を栽培している。七尾市内にも生産者が広がっている。
 道の駅では漢方の「医食同源」の考えに基づき、栄養素が豊富なカラー野菜を旬に食べることで健康増進につなげる「薬膳」を提案することにした。
 9日はラピア鹿島でJA能登わかばの女性グループ4人がレシピの参考にする料理を試作した。地元産の赤いダイコン「紅三太(べにさんた)」や西洋ネギ「リーキ」などが用意され、彩り豊かなサラダや韓国風お好み焼きなどを調理した。
 考案した薬膳料理は11月3日に開催される中能登トレジャートレイルラン(北國新聞社後援)の後夜祭で披露する計画だ。引き続き道の駅で開く試食会では、来店客に薬膳レシピを配布し、家庭での調理を呼び掛ける。このほか料理教室の開催も検討している。
 田中雅晴駅長(80)は、秋から冬に掛けて能登むすめや赤色のネギなど旬を迎えるカラー野菜が豊富にあるとし、「安心で安全な地産地消を促し、道の駅が地域の健康を支えていきたい」と普及に期待を込めた。

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