福井県高浜町内浦地区で観賞用トウガラシの収穫が本格化している。長さ約5センチ、つややかな光沢を放つ鮮やかな赤色がまぶしい。12月中旬まで、栽培農家の忙しい日々が続く。
福井県最西端に位置する内浦地区で約30年前から栽培され、現在は5軒ほどの農家が手掛けている。主に生け花用として京阪神に約5千本を出荷している。
同町鎌倉の農家の男性は約300平方メートルの畑で栽培し10月中旬から出荷を始めた。台風の影響を受けず品質は上々。例年並みの約2千本の出荷を見込む。
10月29日は、男性と家族が真っ赤に実ったトウガラシを茎ごと収穫。その後、近くの小屋で青い実や葉を丁寧に取り除いていった。
観賞用としての出荷だが「そのまま食べられます」と和夫さん。「魚を煮るときなどに使っても、おいしいですよ」とアピールしている。