古民家を再生し4日にオープンするペンション。手前左は梶原さん、同右はサバチーノさん=10月29日、福井県福井市武周町

古民家を再生し4日にオープンするペンション。手前左は梶原さん、同右はサバチーノさん=10月29日、福井県福井市武周町

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フランスからの移住夫婦が古民家をペンションに 福井市殿下で南欧気分を

福井新聞(2019年10月31日)

 福井県福井市殿下地区に11月4日、古民家を再生したペンションがオープンする。地元の野菜、果物を使った南欧の家庭料理や、和と洋の風情を感じられる客室での宿泊を楽しめる。運営する夫婦は「リラックスできる空間。ぜひ気分転換に訪れて」と話している。

 ペンションは武周町の「Dolce Vita(ドルチェヴィータ)」。2018年6月にフランスから移住した梶原圭子さん(66)とサバチーノ・アルカンジェリさん(68)夫婦が運営する。2人は、地区住民でつくる「うららの殿下委員会」と協力して築約200年の空き家を整備した。県と市の助成も受けてオープンにこぎ着けた。

 2人はフランスに暮らしていた当時、旅行で越前海岸を訪れたフランス人の友人を通じ、住民が地域おこしに前向きなことを知った。観光業に携わっており「互いの文化を織り交ぜた何かを、地区の人たちと一緒に展開していけるのでは」と移住を決めたという。

 ペンションはカフェスペースと3部屋の客室で構成。漆塗りのケヤキの柱や引き戸など古民家ならではの趣が感じられる。床に座る文化があまりない外国人の宿泊も想定し机や椅子、ベッドなども完備した。カフェスペースでは、サバチーノさん手作りのソーセージやパスタのほか、季節の果物のワイン煮やリンゴのタルトなど地中海沿岸部の家庭料理を味わうことができる。客室は12~15畳で、それぞれ2人が宿泊できる。

 机や椅子の一部は物作りが趣味というサバチーノさんお手製。「古民家にあった材料を再利用していかにオシャレなものを作るか、という点で苦労した」と達成感をにじませた。

 営業時間は午前11時~午後4時で、ランチ提供は午前11時半~午後2時。定休は毎週水曜日。宿泊予約は梶原さん=電話080(6252)4032。

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