来場者に作品を説明する中坪さん(左)

来場者に作品を説明する中坪さん(左)

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昨年のアートフェスタ大賞、中坪さん個展

北日本新聞(2019年11月1日)

 昨年の「美の祭典 越中アートフェスタ」の平面部門で大賞を受賞した画家、中坪弓子さん(36)=富山市小杉=の受賞記念展「濁りに染まぬ者たちへ」が31日、北日本新聞ギャラリーで始まった。幼虫のように疎まれる存在にも、尊い命があることを伝える細密画を紹介している。4日まで。

 中坪さんは独学で絵画の腕を磨いてきた。米国のギャラリーが開催するグループ展に出品するなど海外にも目を向けて制作を続けている。

 会場には円形のキャンバスにシャープペンシルで無数の幼虫を描き込んだ大賞受賞作「土に生きる」(2018年)と近作合わせて9点を並べた。

 幼虫をモノクロで描いた「赤い気持ち」(14年)は、心臓だけを赤く着色することで疎まれるものも生きていることを表現。「Neurodiversity」(19年)はさまざまな形の脳みそを題材とした新作で、多様性を認める社会への願いを込めた。

 「土に生きる」など円形の3点は、壁に掛けるのではなく台の上に置いて展示。自然光に照らされ、モノクロの陰影がより一層引き立てられている。入場無料。北日本新聞社主催。

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