展示に向け作品をチェックする学生ら

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近現代の青銅花器公開 29日から富山大高岡キャンパス 華道家 大郷さん(富山出身)寄贈品

北日本新聞(2019年11月16日)

 富山市出身の華道家、大郷(おおごう)理明(りめい)さん(東京)が収集してきた近現代の青銅花器などのコレクションが、富山大芸術文化学部に寄贈される。4年前に約300点を受け入れており、今回約150点を追加。同学部は29日から来年1月9日まで同大高岡キャンパスで寄贈作品を紹介する企画展を行い、一般に公開する。

 大郷さんは古流松應(しょうおう)会に所属し、生け花にまつわる器や絵画などを収集してきた。寄贈するのは明治期から昭和前期の青銅花器を中心に、花器の下絵、花を生ける女性が描かれた浮世絵など。芸術文化学部によると近現代の青銅花器は研究が進んでいない分野で、まとまった数の作品を収蔵するのは珍しいという。

 同学部工芸史・工芸技術史研究室(室長・三宮千佳准教授)で状態の確認や採寸を進めており、今後評価額を確認し、データベースを作る。本年度中に寄贈手続きを終え、「大郷コレクション」として研究・教育に活用する。

 企画展では4年前の寄贈品を加えて約170点展示。学生が見どころなどを紹介する解説文を添える。初日は大郷さんによる生け花の実演や講演がある。三宮准教授は「今後研究を進め、技法や美術史における意味を調べていきたい」と話している。

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