今年10月にお好み焼き店を開業した明石さん(右)=射水市放生津町

今年10月にお好み焼き店を開業した明石さん(右)=射水市放生津町

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港町の風情、大きな魅力 新湊の内川周辺で出店ラッシュ

北日本新聞(2019年11月27日)

 射水市新湊地域中心部を流れる内川沿いや周辺に、飲食店や商店、宿泊施設などの新規出店が相次いでいる。市や地元NPO法人によると、2016年から10軒を超える店や施設がオープン。来年度にも飲食店や美容室など3店が開業する予定だ。市や関係者は「新湊地域で撮影され、16年に公開された映画『人生の約束』で、風情ある内川の魅力が再認識された」「官民の取り組みが相乗効果を生んだ」と分析している。

 内川沿いには古い町屋が並び、川岸には漁船が係留され、風情ある景観が広がっている。

 射水市や、内川周辺の街並みを守るため空き家対策に取り組んでいるNPO法人「水辺のまち新湊」によると、近年は2009年に川の駅新湊(立町)、12年に雑貨店、13年にはカフェ「uchikawa六角堂」(八幡町)がオープンした。

 16年以降は、まちづくりやデザイン事業を手掛ける会社の事務所やトンボ玉工房、カフェ、貸衣装店、バー、宿泊施設などが開業した。今年10月に「広島風お好み焼 富乃家」(放生津町)を始めた明石富男さん(70)は「風情ある街並みが気に入っている。住民も多く、観光客も来ると聞き、商機があると感じた」と話す。

 「店の開業を周囲に相談していたが、4年ほど前は反対されていた」と話すのは、今年8月に「気まぐれ食堂トラトネコ」(中央町)をオープンした田中麻紗子さん(36)。「飲食店や商店が次々と出来てきて、今がチャンスだと思った」と開業を決意した理由を明かす。

 市商工企業立地課や水辺のまち新湊は「映画『人生の約束』がきっかけとなって内川の魅力が見直され、観光客や新規出店が増えた」と分析。市未来創造課によると、まちづくり会社などが関わって空き家を活用して出店するケースが多く、同課は「官民の空き家対策が奏功している」と言う。

 市は新規出店の補助額上限を今年から30万円引き上げて130万円にした。市商工企業立地課は「観光によるにぎわいづくりを進め、住民にも住みよい地域にしたい」としている。

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