松本市の松本城本丸庭園で1日、恒例の「冬囲い」が行われた。造園業者や有志でつくる松本古城会の会員ら約30人が、木々に円すい形に縄を張って積雪から守る「雪つり」や、わらで編んだ「わらぼっち」を丁寧にボタンやツツジの枝にかぶせていった。
「わらぼっちで厳しい寒さからつぼみを守り、春には立派な花を咲かせてほしい」と、同会婦人部副部長の横内弥寿子(やすこ)さん。親子で見学に訪れた市内の石沢真理子さん(40)は「会の皆さんから、わらぼっちは"わらぼうし"が転じたと教わり勉強になった」と話していた。
雪つりやわらぼっちは来年3月まで、寒さや雪から木々を守り続ける。