松本市中央2の信毎メディアガーデンの企画プロデューサー串田和美さん(77)が脚本・演出を手掛けた演劇「月夜のファウスト」(県文化振興事業団企画・制作)が11日から同ガーデンで上演されるのを前に、串田さんが取材に応じ今回の作品に込めた思いを語った。
演劇は中世ドイツの「ファウスト」伝説を軸に繰り広げる3人芝居。悪魔に魂を売ったファウストや人間の欲望を描き、「憎めないところもあるし現代と変わらないような部分も感じる」とする。
この演目で県内11カ所を巡回した「トランクシアター・プロジェクト」(同事業団など主催)の凱旋(がいせん)公演で、串田さんは各地の公演で得た発想を踏まえ「さらに面白い作品を届けたい」と話す。公演は15日まで。14日は初の試みとして手話通訳を交えて上演する。過去の公演で耳の聞こえない兄のために手話通訳をしながら観劇した女性がいたことに感銘を受け、企画した。
11、13日は午後7時、12、14、15日は午後2時から。問い合わせは信毎松本本社まちなか情報局(電話0263・32・1150)へ。