外観がほぼ完成した令和蔵。大正蔵(左)と昭和蔵(右)の間に整備される=若鶴酒造

外観がほぼ完成した令和蔵。大正蔵(左)と昭和蔵(右)の間に整備される=若鶴酒造

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若鶴酒造が酒蔵観光の新拠点 「令和蔵」来春開設

北日本新聞(2019年12月15日)

 若鶴酒造(砺波市三郎丸)は、産業観光の新たな拠点施設「令和蔵」を敷地内に構える。外国人観光客の増加に対応し、県内の酒造メーカーでは初となる免税店を設ける。伝統的な日本家屋をイメージした建物で、地元の食材を使った飲食メニューも提供。来年春のオープンを予定しており、既存の見学コースに「食べる」「買う」の要素を加え、酒蔵巡りの魅力を高める。

 若鶴酒造にとっては、県の「とやまの近代歴史遺産百選」に選ばれている築97年の「大正蔵」、現役の日本酒醸造場である「昭和蔵」に続き、元号を冠した三つ目の施設となる。

 令和蔵は、大正蔵と昭和蔵に挟まれた敷地に平屋建てで整備。大正蔵と同じく切り妻造りを採用し、木をふんだんに使った温かみのある空間にする。

 自社の日本酒やウイスキーを取りそろえた直売所を設け、外国人観光客向けの免税店とする。日本酒を世界に発信するため、国が酒造メーカーを対象に2017年に創設した制度を活用する予定で、消費税と酒税が免除される。金沢国税局によると、10月時点で制度の許可を受けた酒造メーカーは県内にはなく、若鶴酒造が第1号となる見通し。

 施設はいろりとかまどを備え、アユの姿焼きや炊きたてのご飯など、富山の食の魅力を伝える品を提供することを検討している。

 若鶴酒造は13年に大正蔵をホールを備えた見学施設に改修。17年には北陸唯一のウイスキー製造拠点「三郎丸蒸留所」をリニューアルし、観光客向けの見どころを充実させてきた。

 若鶴酒造を傘下に置くGRN(高岡市内島)の稲垣晴彦社長は「『見る』だけでなく、『食べる』『買う』の機能を充実させ、観光客に滞在を満喫してもらえるようにしたい」と話す。

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