県民公園頼成の森が開発したハナショウブの新品種=砺波市頼成

県民公園頼成の森が開発したハナショウブの新品種=砺波市頼成

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砺波発ご当地ハナショウブ 県民公園頼成の森が2品種

北日本新聞(2020年1月4日)

 県民公園頼成の森(砺波市)はハナショウブの新品種2種を開発した。全国有数の600品種70万株を栽培する同園で「ご当地品種」の誕生は初めて。優美な色やたたずまいに加え、毎年6月中旬に開幕する「頼成の森花しょうぶ祭り」に合わせて見頃を迎える早生品種を作ったことが特徴。10年かけて品種改良を重ねた。ことしの花しょうぶ祭りで名前を発表し、披露する。

 新品種は色が白と紫の2種類。どちらも「江戸系」と呼ばれ群生で美しさを見せる系統の品種を交配させてできた。

 白のハナショウブは花の直径が10センチ前後の小輪で、花びらは3枚で清楚な純白が印象的。草丈は長めで茶会などで生けるのにも向いているという。極早生で5月下旬から咲く。紫の方は、直径が15センチ前後で、3枚の大きな花びらの縁が縮れているのが特徴。中手品種で6月中旬に開花する。

 花しょうぶ祭りは例年、6月中旬に開幕し、10日間程度開かれる。会期初めは咲いている花が少ない年もある。今回開発した白いハナショウブのように早生系の花が増えれば、会期を通して来場者に色とりどりの花を観賞してもらえる。

 頼成の森を管理する「花と緑の銀行」(富山市)によると、同園に現在ある600品種のハナショウブは昭和50年代ごろから静岡県の植物園から導入されたものがほとんどという。祭り時期に咲かなかったり、風雨で倒れたりと風土に適した品種ばかりではなかったことから、頼成の森オリジナルのハナショウブを開発しようと2009年から研究を始めた。

 さまざまな品種を交配して種を取って苗に育て、色や花びらの大きさを見ながら選抜を重ね、18年に2品種が完成した。19年の祭りで計50株を展示するとともに会場で名前を募集した。約300件寄せられ、選考を進めている。担当する前田次良頼成の森部長は「ことしの祭りで、新しいハナショウブの魅力を名前と共に楽しんでもらえるようにしたい」と話している。

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