県は2月3~29日、北陸新幹線で運んだ富山の鮮魚などを使い、飲食店で限定メニューを提供する「うまさ1番 富山のさかなフェア」を東京駅構内の27店で開く。富山湾の味覚をアピールし、県内への誘客につなぐのが狙い。北陸新幹線が鮮魚を輸送するのは初めて。
新湊漁港で朝に取れた魚を、新幹線内の車内販売品を置く冷蔵スペースを使って直送。昼には東京駅に着き、午後3時からメニューの提供を始められるという。休漁日の11、19の両日を除き毎日輸送する。
新幹線で運ぶ魚を使うのは、すし店や中華料理店など11店。メニューはベニズワイガニの姿盛り(税込み2千円)、イイダコと香味野菜のサラダ(同420円)、スルメイカの肝炒め(同1050円)など。その他16店では、陸路で輸送した魚介類を使ったメニューや日本酒を提供する。
新幹線による食材輸送は、JR東日本が長野からリンゴ、東北から魚介類を運ぶなどしたことはあるが、JR東とJR西日本をまたいでの実施は例がないという。