ヤギを飼育する宇谷さん(右)と山﨑さん=加賀市小塩辻町

ヤギを飼育する宇谷さん(右)と山﨑さん=加賀市小塩辻町

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ヤギミルクで美容せっけん 加賀の牧場、院生と開発

北國新聞(2020年2月21日)

 加賀市小塩辻町のヤギ牧場「REIWA(レイワ)」は慶大院生と連携し、ヤギの乳を使った小型せっけん作りに乗りだす。市内3温泉の総湯などで、高い保湿力を生かした使い切りの美容せっけんとして利用してもらう計画だ。牧場のオーナー宇谷一成さん(52)=同町=は新商品をきっかけに「牧場を地域交流の拠点として整備したい」と意気込む。
 宇谷さんがヤギを飼い始めたのは2018年。当初は自宅の庭の除草が目的だったが、頭数が増えたため19年5月に牧場を開業し、現在14頭を飼育している。
 冬になるとヤギが食べる雑草が足りなくなり、餌代の確保に悩んでいたところ、昨年夏に加賀市の活性化策を考えるワークショップ「プラスカガ」に参加した慶大大学院政策メディア研究科の山﨑隆正さん(24)=東京都=が協力を買って出た。
 山﨑さんは市内の総湯にせっけんやシャンプーが置かれていないことに着目。「1回の入浴で使い切れるせっけんがあれば便利ではないか」と考え、小型せっけんの製作を思いついた。
 ヤギの乳に含まれる脂肪球は牛乳よりも小さいため肌に浸透しやすく保湿力が高いとされる。肌荒れ防止などの美容効果も期待され、山﨑さんはヤギミルクを使った温泉用せっけんの販売を宇谷さんに提案した。
 2人は20日に試作品を作った。せっけんは横3センチ、縦2センチで板チョコのように6分割でき、必要な分だけ割ってから風呂場に持ち込み、その場で使い切れる。山﨑さんは「ヤギミルクの美容効果を生かし、加賀市の温泉文化にも寄与できる。長所を生かした試みで、収益が出れば餌代に充てたい」と話した。
 宇谷さんは今後、牧場に交流スペースなどを設け、せっけん作りのイベントなども開催したい考えだ。「今回は取り組みの第1弾で、地域の人に喜んでもらえる企画を考えていきたい」と話した。

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