心を込めて作ったつるし飾りに囲まれ、笑顔で過去10回の展示を振り返る三品さん夫妻

心を込めて作ったつるし飾りに囲まれ、笑顔で過去10回の展示を振り返る三品さん夫妻

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つるし飾り最後の展示 きょう26日から3月3日まで

北日本新聞(2020年2月26日)

 氷見市指崎(さっさき)の三品力(みしなちから)さん(73)宅で26日から、つるし飾り展が始まる。三品さんと妻の美智子さん(71)が中心となり、2011年から毎年続けてきたが、体力の衰えを感じ、10回の節目を迎えた今回を最後とする。25日は地元の海峰小学校から1、2年生19人が訪れ、作品を鑑賞した。

 つるし飾りは女児の健やかな成長を願って作る風習が全国に残っているという。着物の端切れなどで作った細工物を竹などの輪につるして飾る。

 三品さん夫妻は2008年、埼玉県上尾市から移住した。美智子さんが趣味でつるし飾りを作っていたところ「教えてほしい」という人が相次ぎ「つるし飾り・ひめの会」を結成した。会員は県西部に住む40~80代15人。三品さん宅に月5回集まって作品作りに取り組んでいる。

 今回は新作を含め約450点を展示した。ブリやエビなどの細工物にはそれぞれ「長寿」「繁栄」などの願いが込められている。番傘につるした「傘飾り」やひな人形も飾り、華やかな雰囲気を醸し出している。

 三品さん夫妻は、会場設営のため、たんすなどの家具を移動させることが負担になってきたという。「活動は続けるが、展示は最後なので大勢の人に見に来てほしい」と話す。新型コロナウイルス対策として入り口に消毒液を用意した。

 3月3日まで午前10時~午後3時に無料で見学できる。問い合わせは三品さん、電話0766(74)6200。

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