臨時休校を前に開かれた「お別れの会」で感謝を示す児童=金沢市三谷小

臨時休校を前に開かれた「お別れの会」で感謝を示す児童=金沢市三谷小

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10人に小さな「お別れの会」 金沢・三谷小

北國新聞(2020年3月5日)

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための臨時休校を前に4日、金沢市三谷小で6年生10人を送り出す小さな「お別れの会」が開かれた。全校児童31人で過ごすのはこの日で最後。17日に予定される卒業式は規模縮小で在校生は出席できない。児童らは突然訪れた別れの時を惜しみながらも、笑顔で6年生を見送った。
 会場となった児童玄関では、5年生がハンドベルの演奏で6年生を迎えた。在校生を代表して髙嶋杏(あんず)さん(5年)が「6年生からは協力すること、一生懸命頑張ることを学んだ。中学校に行っても三谷小の経験を生かしていって」とはなむけの言葉を贈った。
 6年生を代表して髙嶋蒼太君が「一緒に頑張ってくれてありがとう。素晴らしい三谷小の伝統を守り、つないでいってください」と語りかけた。
 教員から「自分の好きな言葉で最後のあいさつをしよう」と促された児童は一斉に「ありがとうございました」と大きな声を唱和した。
 正田泉さん(6年)は「卒業式を全員でやれないのは残念だけど、みんなに会えてよかった。最後にこうして見送ってもらえてうれしい」と、さっぱりした笑顔で語った。
 三谷小には来年度、新1年生が入学しないため、4月からは在校生21人で新学期がスタートする。

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