国土地理院が標高790メートルとしている馬籠峠(南木曽町・岐阜県中津川市境)に、「標高801メートル」と記された看板があり、地元の観光関係者の間で話題になっている。「誰がいつ立てたのかは分からないが、かなり前からある」と町の担当者。一帯では看板を基に標高を801メートルと記した案内リーフレットも出回っており、町は近く、看板の表記を修正する。
馬籠峠は旧中山道の馬籠宿(中津川市)と妻籠宿(南木曽町)の間にあり、外国人を中心に大勢のハイカーが訪れる。看板は町側に立つ。
両市町によると、2月に町の観光関係者が、801メートルと記した市側のリーフレットは誤っていると市に指摘。市が調べ、リーフレットを作った地元観光協会は看板を基にしたことが分かった。市町は対応を検討。町が看板の表記を修正することになった。
町によると、看板は山を削って造成された道路の脇にある。産業観光課は「以前の峠は801メートルで、山を削ったため10メートルほど下がったのではないか」としている。