雪の中で熟成した酒を掘り出す「戸隠つちの子会」のメンバーら

雪の中で熟成した酒を掘り出す「戸隠つちの子会」のメンバーら

長野県 長野市周辺

辛さ自慢、戸隠の雪中酒販売へ 祝詞を聞きながら静かに熟成

信濃毎日新聞(2020年4月14日)

 長野市戸隠地区にある戸隠神社中社の雪の中で約3カ月間熟成させた「戸隠山雪中酒」が20日から、地区内の酒販店で販売される。フルーティーな香りが特徴といい、企画に携わる地元グループ「戸隠つちの子会」は、「朝夕に境内で祝詞を聞きながら静かに熟成した酒」とアピールしている。

 中社の境内で1月から、瓶を入れたケースに雪をかぶせて保管していた。県産の酒米を使い、今井酒造店(長野市)が造った特別本醸造と純米吟醸の2種類。四合瓶と一升瓶があり、計3千本ほどを販売する。特別本醸造の四合瓶が税込み1570円など。

 雪の中から掘り出す「蔵開き」がこのほどあり、約20人が作業。早速試飲し、「辛さが良い」などと味わった。

 戸隠観光協会が中心となって2007年に雪中酒の取り組みを開始。戸隠つちの子会の中谷明由会長によると、例年は夏前までに完売するという。今年は新型コロナウイルスの影響で客足は見通しにくいが、「多くの人に味わってほしい」と話している。

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