新型コロナウイルスの終息を願い、県内の和菓子店が、疫病退散にご利益があるとされる妖怪や霊獣のデザインを取り入れた商品を販売している。
■霊獣「クタベ」かたどり菓子に/高岡・こし村百味堂
高岡市伏木中央町の和菓子店「こし村百味堂」は、立山にすむとされる霊獣「クタベ」をかたどった菓子を販売し、同店のインスタグラムで紹介している。
クタベは姿を見れば病の難を逃れられるとされる。同店は、白と黒の2色のあんを使い分け、顔は人、体は獣というクタベの特徴を表現した。
店主の越村淳平さん(46)は「表情の違いを見比べて、癒やされてほしい」と話した。
■妖怪「アマビエ」に願い/八尾・苗代屋シール貼付
餅の苗代屋(富山市八尾町福島)は、写し絵を見ると疫病が鎮まるという言い伝えがある妖怪「アマビエ」のオリジナルシールを商品に貼っている。
アマビエは江戸時代に現れたとされる半人半魚の妖怪。同社の苗代淳也さん(40)の長男らが描いた絵をシールにした。終息後に福が訪れるようにとの願いを込め、大福に貼った。
苗代さんは「シールと甘い物で不安を和らげてほしい」と話した。