11月23日の宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」に用いる米を栽培する献穀田(けんこくでん)の御田植式(おたうえしき)は18日、中能登町東馬場の水田で行われ、早乙女が着物姿でコシヒカリを植え、豊作を願った。
同町から献穀田が選ばれるのは9年ぶりで、農事組合法人あぐりばんば代表理事の竹森裕さん(65)が献穀者となった。早乙女は孫の竹森友菜さん(羽咋高1年)ら児童生徒8人が務め、強い風が吹く中、苗を丁寧に植えていった。
県中能登農林総合事務所の臼池秀紀所長、杉本栄蔵町長、宮下為幸議長、JA能登わかばの坂井助光組合長が順に祝辞を述べ、竹森裕さんは「しっかり丹精し、大切に管理したい」と意気込みを示した。中能登町からは精米5合が献納される。