武田住職が持つ限定の御朱印。6月はアジサイをデザインした

武田住職が持つ限定の御朱印。6月はアジサイをデザインした

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季節の花を御朱印の題材に 伊那の三沢寺、全国から申し込み

信濃毎日新聞(2020年6月20日)

 伊那市福島の三沢寺(さんたくじ)の武田正幹住職(35)が、季節の題材を取り入れた御朱印を書き始めた。地元にゆかりのある題材を選んでおり、初回の桜に続き、6月はアジサイ。力強い筆跡と背景の花との対比や和紙に付けた花の香りが特徴で、全国から申し込みが寄せられている。

 三沢寺は約700年前に開創された日蓮宗の寺院。室町時代に近隣の村々で流行した疫病の退散に貢献したとの歴史があるという。2019年1月に住職になった武田さんは、新型コロナウイルスが収束しない今こそ寺の功徳を届けたいとの思いを込め、期間限定の御朱印を始めた。

 6月の御朱印は和紙にアジサイの香りを付け、武田さんが撮影したアジサイの写真をデザイナーが図面化して上下に配置。会員制交流サイト(SNS)で話題になり、これまでに500件以上の申し込みがあった。受け取った人からは「気持ちがほっとした」「落ち着いたら参詣したい」といった声が寄せられているという。

 武田さんは「雨が多く、気分は沈む季節だが、少しでも日常の癒やしにしてほしい」と話す。ホームページと三沢寺で申し込める。奉納料は500円から。問い合わせは同寺(電話0265・97・1254)へ。

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