スタッフと談笑しながら食事を楽しむ家族連れ=オタヤこども食堂

スタッフと談笑しながら食事を楽しむ家族連れ=オタヤこども食堂

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オタヤこども食堂100回目

北日本新聞(2020年6月28日)

 高岡市の御旅屋セリオ内で開く「オタヤこども食堂」が27日、100回目を迎えた。県内初の子ども食堂として2016年にオープンして以来、食事の提供を通して健やかな成長を支え、地域に定着してきた。スタッフたちは「多くの人の協力もあり、子どもに笑顔を届けることができている」と節目を喜んだ。 

 子ども食堂は、親が働いていて一人で食事する子どもや、経済的理由などで気軽に外食できない家族を支援する取り組み。オタヤこども食堂は高岡市内の女性有志が始め、毎月第2、4土曜に、高校生以下の子どもに無料で食事を出している。

 回数を重ねるにつれて口コミで広がり、これまで1万5千人以上が利用した。活動に賛同する人も増え、食材の提供や配膳ボランティアなど支援の輪が広がっている。

 27日はスタッフ16人が、子どもに人気があるハンバーグやスパゲティのほか、丸果高岡青果市場から寄付されたメロンなど9品の特別メニューを用意。約200人の家族連れらが、談笑しながら温かい食事を楽しんだ。

 オープン当初から頻繁に利用しているという高岡市西藤平蔵、パート、杉山智紗子さん(43)は子ども2人を連れて来場。「食事の準備が十分にできないときもあるので、とても助かっている」と話し、長男の蓮樹君(7)は「ハンバーグがおいしかった。次も楽しみ」と笑顔を見せた。

 運営する田辺惠子さん(68)は「『おいしかった』の言葉がやりがいにつながる。親子が食事を囲んで交流できる場を提供し続けたい」と話した。

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