立山は1日、夏山開きを迎えた。暴風を伴う雨になったが、雄山(3003メートル)を目指す登山者の姿が見られ、山頂の雄山神社峰本社では新型コロナウイルスの終息を祈る人もいた。
室堂(2450メートル)や宿泊先の山小屋から出発した登山者は、雪渓を歩いたり岩場を登ったりして雄山を目指した。山頂では峰本社に静かに手を合わせた。初めて訪れた東京都の会社員、山口雄太さん(21)は「大好きな祭りが新型コロナの影響で相次いで中止になっている。コロナが早く収まるように祈った」と話した。
雄山神社は今シーズン、新型コロナ感染拡大防止のため峰本社での祈とうを中止しており、登山者には自由に参拝してもらうことにしている。峰本社そばの社務所を開けるのは今月中旬からお盆明けまでの予定にしている。