湊川沿いの空き倉庫(右)を拠点に交流の輪を広げようと一般社団法人を設立した林さん。左隣は市が改修した貸しスペース「みなとがわ倉庫」

湊川沿いの空き倉庫(右)を拠点に交流の輪を広げようと一般社団法人を設立した林さん。左隣は市が改修した貸しスペース「みなとがわ倉庫」

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氷見の空き倉庫を交流の場に 有志が社団法人、来夏オープン

北日本新聞(2020年7月23日)

 氷見市朝日本町の湊川沿いにある古い空き倉庫を拠点に交流の輪を広げようと、市内の有志が中心となり一般社団法人を設立した。26日には見学会を開き、流しそうめんや昔懐かしいミルクセーキを提供する。誰でも気楽に立ち寄れる安らぎの場所を目指す。

 法人は「on the Minatogawa(オン・ザ・ミナトガワ)」。2017年に東京から移住した林美湖(よしこ)さん(52)=新潟県佐渡市出身=が氷見で知り合った仲間に呼び掛け今年4月に発足した。メンバーは中学生から60代まで30人を超える。

 倉庫は土蔵を備えた木造2階建て(約330平方メートル)で、イグサ関連を扱っていた旧氷見藺(い)製品農業協同組合が使っていたという。昭和初期までに建てられたとみられる。

 持ち主との話し合いで利用にめどがついた2月から活用法を検討。オフィスを共有するコワーキングスペースやカフェを設け、自習スペースを探している中学・高校生を含め、さまざまな人が集う場所にする。そのための改修費を投資型クラウドファンディングで500万円を目標に集め、来年6月オープンを目指す。

 今年5月からは最終日曜を「オンミナデー」として、メンバーが倉庫に集まり、共同作業で倉庫の床を剥がしたり、中庭に菜園を設けたりした。ベンチも作った。26日午後1時からの見学会も一環で、先着100人(参加費千円。小学生以下無料)受け付ける。

 隣には1921年に建てられた土蔵を市が改修した貸しスペース「みなとがわ倉庫」がある。湊川を挟んだ向かいには博物館や図書館が入る市教育文化センターもあり、多彩なイベント活用が考えられる。林さんは「あそこがあるから氷見は楽しいと思ってもらえる場所にしたい」と話す。

 倉庫がどう使われていたか知る人を捜している。活動の問い合わせや情報提供は林さん、電話090(3801)8221。

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