福井県福井市の歴史研究グループ「福井あすわ歴史道場」は8月8日、シンポジウム「朝倉義景と明智光秀と織田信長」(福井新聞社後援)をアオッサ県民ホールで開く。光秀の菩提寺(ぼだいじ)の執事長らが登壇し、戦国期の越前若狭の魅力を語り合う。3日まで聴講者を募っている。
光秀を主人公とするNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送を、福井の歴史の魅力を発信する好機ととらえ企画した。
あすわ歴史道場の松下敬一会長の基調講演に続き、光秀の菩提寺、天台真盛宗総本山西教寺(大津市)の執事長で明智光秀公顕彰会の前阪良憲会長=旧越廼村出身=が「明智光秀と西教寺」の演題で講演する。
パネル討論では、顕彰会の前阪良樹事務局長、信長ゆかりの劔神社(越前町)の上坂省一宮司、光秀ゆかりの称念寺(坂井市)の高尾察誠(さつじょう)住職、織田軍が朝倉・浅井軍の挟み撃ちに遭った「金ケ崎の退(の)き口」の舞台になった金ケ崎城址にある金崎宮(敦賀市)の田村典男宮司の4人が登壇。「戦国越前若狭と近江 歴史の魅力を考える」をテーマに語り合う。
松下会長は「北陸新幹線県内開業を控え、福井の歴史ストーリーの素晴らしさを観光に活用していきたい」と話している。
午後1時半~4時半で入場料千円(高校生以下無料)。新型コロナウイルス感染症対策で聴講者を250人に制限する。往復はがきに住所、氏名、電話番号を記し福井市毛矢2の1の23、福井あすわ歴史道場シンポジウム事務局宛てに申し込む。問い合わせは市文化振興課=電話0776(20)5367。