若い感性あふれる作品が並ぶ県青少年美術展=県民会館

若い感性あふれる作品が並ぶ県青少年美術展=県民会館

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短い夏 熱意の労作一堂 県青少年美術展

北日本新聞(2020年9月6日)

 第45回県青少年美術展が5日、県民会館で始まった。新型コロナウイルスによる臨時休校や夏休みの短縮で制作時間が十分に取れない中、力を注いだ入賞・入選作944点を紹介している。出品者からは「めげずに仕上げた作品が会場に飾られ、うれしい」といった声が聞かれた。7日まで。入場無料。県芸術文化協会と県、北日本新聞社主催。

 県青少年美術展は中学生から25歳までが対象。絵画と彫刻、工芸、デザイン、書、写真の6部門からなる。感染拡大防止のため開会式や表彰式を中止したものの、初日から生徒らが次々に来場した。

 絵画部門で大賞に輝いた高岡工芸高校3年の橋本鴻暉(こうき)さんは家族らと訪れた。傘を差す自分を題材にした受賞作「晴れ世(よ)」は、100号の大作のため家で描くことは難しく、臨時休校が明けた6月から制作を始めたという。放課後のほか、授業の合間の休み時間も利用して仕上げた。「世の中の空気が晴れてほしいとの願いを込めた。前向きな気持ちが伝わればいい」と話した。

 デザイン部門で大賞を受賞した富山第一高校3年の藤樫武蔵(とがしたけぞう)さんは友人と足を運んだ。受賞作「AMAZING DAY」は3カ月かけて、スポーツ観戦や花火などを楽しむ人々を無数に描き込んだ労作。「自分が想像するコロナ後の世界を見てほしい」と語った。

 高校生や中学生は部活動の時間などを利用し校内で創作することが多いが、ことしは臨時休校や夏休みの短縮によって制作期間が大幅に減った。会場には各校の美術教諭らの姿もあり、生徒に「短期集中でよく頑張った」とねぎらう様子も見られた。

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