県と富山市が共同運航するクルーズ船「富岩水上ライン」の総乗船客数が12日、40万人を突破した。今年は新型コロナウイルスの影響で約3カ月の運休期間があったが、着実に利用を伸ばした。同市の富岩運河環水公園の乗船場で、節目の乗客に記念品が贈られた。
環水公園と岩瀬地区を結ぶ水上ラインは2009年7月に就航した。今年は新型コロナの感染拡大防止のため、4月14日から7月3日まで運休。現在は1度の最大乗船人数を減らしたり、利用客の検温、消毒や連絡先の確認を徹底したりして運航している。
40万人目の乗客となったのは、富山市奥井町の砂川葉月ちゃん(4)。中谷仁県観光・交通振興局長から記念品の食事券を受け取り、「うれしい。家族みんなで食べに行きたい」と笑顔を見せた。両親の聡司さん(42)、真知子さん(43)とともに船に乗り込み、乗船場のスタッフらに手を振っていた。
水上ラインでは、地元の観光資源の魅力を知ってもらおうと、先着1万人の県民が半額で乗船できるキャンペーンを行っている。