3月末まで加賀温泉郷協議会の観光大使を務めたアイドルグループ「モーニング娘。'20」の加賀楓(かえで)さん(20)が2日、加賀市から観光大使として再び任命された。多数のファンから続投を求める署名が寄せられ、市が委嘱を決めた。2023年春の北陸新幹線県内全線開業に向け、全国区の知名度を生かしたPR活動を展開していく。
加賀さんは2018年4月から加賀、小松両市の4温泉地でつくる同協議会の大使となり、誘客イベント「加賀四湯博」の広報を担ってきた。任期を終えた今年3月末以降、加賀市にはファン延べ1683人から継続の要望が書面やメールで寄せられ、加賀さんによる宣伝効果をまとめた調査資料も届いた。同市だけでなく、小松市や県などにも同様の要望があった。
加賀市役所で行われた任命式では、宮元陸市長が加賀さんに任命書と花束を手渡した。宮元市長は多数のオファーに背中を押されたとし、「ファンの推挙による就任は珍しい。ご縁を大切にして強力な運動を展開したい」と述べた。加賀さんはコロナでストレスを抱えている人に癒やしの地として勧めたい」と意気込んだ。
加賀さんは加賀温泉駅の開業50周年に合わせて11月に実施される記念式典で一日駅長を務める予定となっている。