常神の風景が多く登場した「常神バルカローレ」の上映会=10月17日、福井県若狭町リブラ若狭

常神の風景が多く登場した「常神バルカローレ」の上映会=10月17日、福井県若狭町リブラ若狭

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常神の風土、海越え発信 中編映画が米映画祭ノミネート

福井新聞(2020年10月19日)

 福井県若狭町常神を舞台にした中編映画「常神バルカローレ」が第15回ロサンゼルス日本映画祭にノミネートされ10月17日、記念上映会が町リブラ若狭で開かれた。豊かな自然や食など常神の魅力を感じられる映画に、出演した俳優佐々木ありささんは「いろいろな人に若狭の良いところを知ってほしい」と語った。

 映画祭は日米の文化交流促進などを目的に毎年開かれている。今年はコロナ禍でオンライン開催となり、常神バルカローレは今月上旬、中編映画部門のノミネート4作品のうちの一つに選ばれた。

 若狭湾エリアの観光PRにつなげようと、若狭湾観光連盟が映画撮影を誘致した。常神半島の神様の伝説にちなんで、子どもが漁師に幸せをもたらすストーリーで、コメディータッチの映画に仕上がった。

 記念上映会には佐々木さんやプロデューサーの池畑暢平さんが招かれた。オンラインで登場した高島一希監督はノミネートを受け「熱い思いで制作したので安心した。海外の人に見てもらえて喜びでいっぱい」と力を込めた。佐々木さんは撮影を振り返り、「若狭町はとにかく空気がきれい。食事がすごくおいしくて、忘れられない」と笑顔で話した。

 上映が終わると観光連盟の関係者や地元の出演者ら約50人から大きな拍手が送られた。常神の魅力が伝わったという男性(49)は「おいしい料理や神秘的な要素、コミカルな地元の人たちが登場して良かった」と映画を満喫した様子だった。

 作品は、アイエス・フィールド(本社東京)が制作。昨年、小浜市を舞台にした「小浜ララバイ」、高浜町の「高浜ラプソディ」も作っており、観光連盟は誘客につなげようと、3作品の上映会や無料公開などを検討している。

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