福井県とえちぜん鉄道は11月22日、勝山永平寺線の観光特別列車「きょうりゅう電車」をリニューアルし、福井県民限定で特別運行した。探検隊風のコスチュームを着た恐竜アテンダントが新たに乗車し車内を盛り上げ、2体追加された恐竜モニュメントは「本物みたい」と親子らの写真スポットとして人気を集めた。
福井駅から勝山駅へ行く「きょうりゅう電車」は2014年度に始まり、ゴールデンウイークや夏休みなど年間約25日運行している。新型コロナウイルスの影響で、この日は昨年夏以来の運行となった。
これまでのティラノサウルス1体に加え、フクイラプトルとトリケラトプスの迫力ある2体を新設。車内上部の画面10台では県立恐竜博物館の見どころを紹介する特別映像を流し、アテンダントが恐竜クイズを出し、旅を盛り上げた。
福井駅での出発式でえち鉄の豊北景一社長が「アテンダントともお話をしながら、楽しいひとときを過ごしてください」とあいさつし、事前予約した親子ら約30人が乗車。座席のヘッドレストにも恐竜のキャラクターが描かれており、勝山市の中学1年、齋藤恵吾さん(12)は「初めて乗るが、座席も恐竜だしとても楽しみ」と話していた。親子らは勝山駅へ到着後、バスで恐竜博物館へ向かった。県外客を含めた運行は来年春に始めたい考え。