1週間ほど乾燥させた柚餅子をもむ関さん(右)、内藤さん

1週間ほど乾燥させた柚餅子をもむ関さん(右)、内藤さん

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天龍の「柚餅子」伝統つながる 解散した組合の技術継承

信濃毎日新聞(2020年12月1日)

 天龍村の地域おこし協力隊OB、OGらでつくるNPO法人「ツメモガキ」が、県最南部の坂部地区に伝わる保存食「柚餅子(ゆべし)」の継承に取り組んでいる。30日は、2018年3月に解散した村柚餅子生産者組合で組合長を務めた関京子さん(85)に教わりながら手際良く作業。関さんの味を受け継ぎ、販売に挑戦する。

 同組合は発足した1975(昭和50)年直後には毎冬1万個ほどを生産していたが担い手が高齢化。薄く切ってチーズやキュウリを挟むとワインにも合うといい、解散した後も関さんの元には販売の問い合わせが入っていたが、対応できなかった。「時季になっても柚餅子が作れず寂しかった」と関さんは話す。

 この日は、地区内にある施設「夢工房左閑辺屋(さかんべや)」に同法人の副代表理事内藤有香さん(35)や村沢葉花(はばな)さん(26)の他、手伝いに訪れた村内在住の伊藤彩華さん(31)らが集まった。果肉をくりぬいたユズに、砂糖や酒で味付けしたみそやクルミを入れて蒸した。調理場は爽やかなユズとみその香りでいっぱいに。村内産のユズや大豆を使うなどこだわった。中心部まで乾燥させるよう定期的に柚餅子をもむ作業を続け、来春にも完成するという。

 関さんは「長年続けてきたことが若手に引き継いでもらえて本当にうれしい」。村沢さんは「ちょっとずつ技を習得したい」と話した。240個作り、同法人のオンラインショップや百貨店での販売を検討している。柚餅子購入に関する問い合わせはツメモガキのファクス(0260・32・2158)へ。

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